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高校

相原琴子という女

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:裕樹:

お兄ちゃんは琴子の事が好きだ。

小さい頃はあまり感じなかったけれど、今思い返せば心当たりしかない。

お兄ちゃんは愛想笑いが下手だ。
というか、そんな事しなくても周りの人が集まってくる凄い人だから必要なかったんだと思う。

お兄ちゃんは不快感を隠すのが下手だ。
笑顔と違ってそれはすぐに顔に出る。それに頭がいいので罵倒はあまり出てこないけれど言葉も辛辣だ。

お兄ちゃんはクールでかっこよくてなんでもできる。


そんなお兄ちゃんが実は物凄い人見知りの 堪え性の無い激情型だと知ったのは琴子がうちに一緒に住む事になってから……。




「ちょっと、お兄ちゃん、裕樹、パパの昔の親友の方が居るんだけど新築した家が欠陥住宅だったみたいでね、
 さっきの地震で倒壊しちゃったみたいなの。それで暫くうちの家に住んで貰おうと思うの。いい考えでしょ?」

ママのいつもの爆弾発言にお兄ちゃんは顔を顰めた。

「娘さんがいらっしゃるんだけど、お兄ちゃんと同じ学校の子らしいのよね。
 男手一つで育ててこられたんだけど、何かと今回の件で立て込むじゃない?女の子一人って凄く不安だと思うのよね。」
「逆に男兄弟の中に女子を住まわせる方が普通の親だったら心配だろ」

お兄ちゃんは馬鹿馬鹿しいとばかりに手に持っていた新聞をバサバサとたたみ、立ち上がった。

「あら、お兄ちゃんもやっと女の子に興味を持つようになったのかしら?」
「興味なんてねーよ。家でまで女に付きまとわれるなんて勘弁して欲しいね。」
「まっ!お兄ちゃんたら!でも相原さんにはもう了承してもらってるから。」

ぼくはおどろいた。いつもの事では有るけれど、ママは大体確認ではなく事後報告なんだ。
僕達の気持ちも考えて欲しいよね!お兄ちゃんも何か言ってよ! そう思いお兄ちゃんの顔を見た。

するとお兄ちゃんの顔がみるみるうちに険しくなっていく。やっぱり、と思ったら

「……相原って人なのか…?」
「そう、相原さん。娘さんは琴子ちゃんって言ってね、凄く可愛い子なのよー!」

おにいちゃんの口元がひくりと動く。
そしてそのまま少し考え込んだと思ったらクッと笑い出した。
そんなお兄ちゃん滅多に見なかったから、自分は凄く驚いたのを覚えてる。

「地震って震度2程度だったよな…ククク…ありえねー…ククッ…」

ママは不思議そうにお兄ちゃんを見ている。そうだよね。自分もこんなお兄ちゃんはじめて見た。

「じゃあ、明日の夜にはみえられる予定だから」
ママは物凄く嬉しそうな顔で言い切った
ぼくは不安そうにお兄ちゃんを見る
「昨日の今日でこれかよ…まあ状況が状況だしな…」
はぁ…とため息をついて眉を顰め、それ以上何も言わずに二階に戻っていくお兄ちゃん。

嫌じゃないの?お兄ちゃん。反対もしないで許しちゃうの?
お兄ちゃんは凄く機嫌が良さそうだ
お兄ちゃんは女なんかに興味なんか無い。今までも告白してきた奴を全部ぶっつぶしてきた。


でもその時はじめて…ぼくは顔も知らない女に ぼくの自慢のお兄ちゃんをとられる と 思った




:直樹:

「こ…これ 読んでくれる?」
人前でいきなりラブレターを渡す女。真っ赤になって頭が悪そうな顔をして。
「いらない」
いつも通り、瞬時につき返したとき思考まで鈍いのかきょとんとした顔で 瞳がこぼれそうなほど目を見開いていた。
大体の女はこれで怒ったり泣いたりしてどっかに行くんだけどな

馬鹿な女。

そういえばあの女、入学式の時に見た気がするな。
馬鹿っぽい顔でこっちを見ていた気がする。

「入江がF組の相原ふったんだって?」
「流石F組!考え無しだよなぁ。だって入江だぜ!?」

いい話題だとばかりに他の人間が好き勝手に言っているのを流しつつ、ふと記憶をたどる。
昔から何度もラブレターをつき返したり、告白を断ったりはしてきている。
確かに人前であんな渡し方をする奴は珍しいがいなかったわけじゃない。

しかし普段F組を馬鹿にしているA組の奴らが特定のF組の女を話題にするのは初めて見た。
噂をしている本人らは気がついているのかわからないが、どうやらあの女は目立つ。
周りの認知度は思っていたより高いらしい。

(相原って言うのかあいつ)
_________________

その日の帰り際、渡辺に声をかけられ見ると、大きな目でこちらを不安げに見ているあの女が居た。
同じF組だろう女友達と男友達に囲まれて五月蝿い限りだ。
なんとなくその視線に居心地が悪く、その場を去ろうとすると、一緒に居た男がこちらに声を荒げてきた。
自分はその女を庇う馴れ馴れしい男にムッとして思わず捨て台詞を思わず吐いた。

「おれ 頭の悪い女はきらいなんだよ」

あの女はこっちをまたこぼれそうな目で見ていた
周りの人間が琴子、琴子と声をかけている。

渡辺が驚いているがそんな事は知ったことじゃない

(相原…琴子…か)




小さな地震が起こったのはその日の夜___

何故か家の中がバタバタと慌しい。どうやら地震で今度家族ぐるみで遊びに行く約束をしていた親父の親友の新居が崩壊したらしい。

「暫くうちの家に住んで貰おうと思うの。いい考えでしょ?」

お袋が爆弾を落としてくる。

「娘さんがいらっしゃるんだけど…」

何故男兄弟と女子を一緒にしようと思ったのか謎だ。

「相原さん」

聞き覚えの有る名前に思わず顔を顰める。

「琴子ちゃん」

確定だった。
そう考えると、今日公衆の面前で振られた挙句に高々震度2の地震で家がつぶれて、
さらに自分と振った男と同居などを持ちかけられる女に思わず思わず笑いがこみ上げてくる。


なんだこいつ すげー。ありえないね。


あいつ、きっとまたこぼれそうな目で呆然と立ち尽くしてるんじゃないのか。
どうせおふくろの言ってる事は俺が反対したってぶれないんだろう。

おれはしょうがねえな と 二階に戻っていった。


「あっ、お兄ちゃん。裕樹。裕樹の部屋を琴子ちゃんの部屋にするから手伝いなさい!」
「「!?」」

裕樹が青い顔をしている。そりゃあそうだろう。

「えっママ!ぼくのへやは…!?」
「お兄ちゃんと一緒でどうかしら」
「お兄ちゃんと…お兄ちゃん…うーん…」

物心ついたときから一人部屋の裕樹はおれに懐いてる。
だから兄弟一緒の部屋というのはまだ小学生の裕樹からすると少し興味があるらしい。
ただやっぱり気持ちは割り切れるもんじゃない。おれはため息をついた。

「そうだわ!じゃあお兄ちゃんと琴子ちゃんを一緒にしちゃおうかしら!」

いい考えでしょ!と、おふくろが言う。流石にそれは冗談じゃない!

「ばっ!馬鹿言うなよおふくろ!!」
「そんなのやだー!!ぼくがお兄ちゃんのところに行くよ!」
「あら、じゃあ裕樹のものを運ぶから二人とも手伝ってね」

ハッとなる。そしてお袋が口の端を上げてニヤリと笑った。

(してやられた…)

このおふくろってのが思いつきで動いているようで、本当は実に食えない女で有る事はおれ達が一番知っている。


_____________



「ばっ ばかにしないでよ!」
「あんたの事二年も思ってたなんて!」
「あんたのお恵みなんて死んでもいらない!!」

あの女の家が崩壊して、一緒に居た馬鹿男が募金活動なんかを勝手にしたらしい。
真っ赤になって恥ずかしがってる姿が面白かった。
それと同時にふっかけられる因縁。どうやらあの女はおれのうちに住む事になった事は知らされて無いらしい。
思わず家に帰ってからからかう材料にもなるだろうと1000円札を取り出すとその手をはらわれた

「あんたにお世話になる理由なんて何も無いわよ!」

気性の荒い女。
思わずこっちの方が面食らった。




あの女がうちに来た時が楽しみでしょうがない。





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【たまち様】コメントありがとうございます!

祐樹は直樹と違って努力型の天才ですが、
その分直樹と違って精神面での成熟度は高いと思うんですよねw

また直樹が無意識に普段とまったく違う行動も見せるので余慶にそんな部分をひしひしと感じそうでw
絶対入江くんは堪え性ないですよ!そこはプッシュしますwww

祐樹は完璧人間な直樹とはまた違う、平凡で言い合えるいい姉として大好きになってくれると思います!

直樹とは正直同居が無くても大丈夫だったんじゃないの?っていうのが自分の見解ですw
これから先色々振り回されるわけですが紀子ママがんばれと言いたい!
きっと青い入江くんはいい感じに引っかかってくれると思いますwww

コメントありがとうございました!

【茉莉花様】コメント有難う御座います!

いらっしゃいませ!はじめまして!
文章をメインで書くのは初めてなので面白いと言って頂けて嬉しいです…!

もうがっつり茉莉花さんの事を覚えさせていただきますとも!
まだまだ未熟な内容が多いですがこれからもどうぞよろしくお願いいたしますね。

それではコメントありがとうございました!
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