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高校

売り言葉・買い言葉

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「あらー平気ですわよ。琴子ちゃんはうちでもらうから。」

「「「「「へっ」」」」」

色とりどりの相原父の料理と不恰好な琴子の料理が並ぶ夕食で、朗らかにおふくろが落としていった爆弾に家族全員が目を丸くしていた。

「う…うちでって」
「あら、もちろんお兄ちゃんと結婚するってことよ。」

全員が箸を置き、声を上げて驚く中、俺だけが『またおふくろの暴走か』と、あっけにとられながらも箸を進める。

「あたし色々考えたのよ。相原さんも琴子ちゃんがお嫁にいったらひとりぼっちでしょ。だから琴子ちゃんと一緒にうちに来られたらいいのよ。」
「ほー、そりゃいーなー。わたしは賛成だよ。アイちゃんと親戚になるなんてなぁ。」
「うーん、そりゃ、見ず知らずの家に琴子をやるのに比べたら…」
「おっ!お父さん!?」

裕樹と琴子が真っ赤になりながら反対する。ぎゃあぎゃあと言い争う二人を見て、裕樹はおれより琴子の方に似てるような気がした。

「ぼく、こんなお姉さんいやだ!」

もう既にそっくりだよとは面倒なのであえて言わない。
そしてスッスッと素早く食事をとると、口直しに湯飲みを取った。

「いーかげんにしろよ。自分たちの都合で決めないでくれる?人の人生で遊ぶなよ。」
「だってぇ、あたし琴子ちゃんは絶対お兄ちゃんのタイプだと思ったんだけど。」

紀子の言葉を聞いた琴子が、えーそんな!と顔を赤らめる。
へらっと恥ずかしそうに笑う琴子を尻目にお前は嬉しいだろうけどなと呆れ顔で

「まっぴらだよ」

と言い放ってやった。
とたん、琴子の頭に血が上る。

「こ、こっちだってまっぴらごめんよ!」

…今さっき嬉しそうに緩めた琴子の顔が瞬時にキッと釣り上がるのを見てこっちの意地も悪くなる。
まあ売り言葉に買い言葉だから仕方ないと思いつつもそれが気に食わなかった俺は思わず琴子に絡んだ。

「へーっ、そーなの? おれはまたてっきり…あんな熱いメッセージくれたのに。」

わざとらしく熱いメッセージという言葉に吐息を含ませると琴子がそうでなくても大きな目を零れ落ちそうに見開いた。
自分はこの間初めて読んだ琴子が書いたラブレターを思い出す。
馬鹿みたいに直球の文面。いや、馬鹿みたいに人前であれを渡してきたんだよなと思うとククク、と笑みがこぼれる。

「はじめまして入江くん わたしはF組の相原琴子といいます。」

……あなたはわたしのこと知らないでしょうけれど、わたしは知ってます……

淡々と手紙にあった文面を読み上げる。
それに気がついた琴子が甲高い声を上げて恥ずかしがっている。
両手で自分の頭を押さえ、もんどりうつ琴子に俺は楽しくなり言葉が止まらない。

これ以上はまずいかもしれないと、うっすら自分も思った。
おふくろは既に何があったのか理解したのか『それってもしや!』と狂喜乱舞している。
それでも自分は、事実だからしょうがねーだろ、と冷めた頭で考えている。

「入江くんが好きで…」


バシッ


いきなり頬に痛みを感じた。
琴子が涙目でこちらを睨みつけているのを見て、平手を喰らったんだと理解した。

「な…なにすんだこの野郎!!」

思わず席から立ち上がるとおふくろから静止が入った。

「みたのね!?ひどい!」
「おれに書いたんだろ!」
「暗記することないじゃない!」
「一回読んだら覚えるんだからしかたないだろ!」

実際は一度じゃなく何度か見返したけどな。
受け取って欲しがったから貰ってやったんだから喜べよ、とは思うが言わない。
あれをまだ自分が持って居る事はこいつは知らない。

「ねえ琴子ちゃんってもしかして、ずっとお兄ちゃんの事好きだったの?」

おふくろが琴子に確認している。
薄々というかかなりしっかりおふくろは気がついていたはずだが、本人の口から聞きたいらしい。

「ほら、はっきりいえよ。」

自分で言って確認しろとばかりにおれは琴子に言葉を促す。

言えよ。おれに聞こえるように。


「ラブレター…かいた…の…」

首筋まで赤くした琴子が、震える声で搾り出した。その言葉が今の琴子の羞恥心からすると限界だったらしい。
自分が予想していた決定的な言葉は出てこなかったが、その態度におれは妙な満足感を覚える。

ほら、やっぱりまだおれの事諦めれてねーじゃん。強がって『こっちだってまっぴら』とか言ってんじゃねーよ。


「ちょっとまったれや!!」


そんな琴子を眺めているといきなり窓の外から怒声が飛んできた。
…見るとガラスに男が張り付いている。なんだこいつは。
正直かなり驚いたが、顔には出さなかった。

その後ろには琴子の友人だろうよく見る顔の女も居る。

こいつは…F組の琴子に張り付いてた奴だな。
こないだは尾行のつもりだったのか、ラッシュ時間についてきてたやつだ。
いきなりの乱入者に、折角琴子をいじめて上がった気分にけちをつけられたような気がして眉間にしわが寄る。

池沢金之助って言うのかこいつ。

「あらー、琴子ちゃんもてるのねぇ。こまったわぁ。」

おふくろが琴子に言うと、『モテる』という言葉だけに反応したのか、照れた顔をしている。
…気に食わない。

「変なちょっかい出さんとってもらわななー。…結婚なんてお話にもならんで、なあ『入江くん』」

あからさまに挑発してくる不遜な態度の乱入者が、ただ不快で。

「そんなこと、わかんないよ。」

思わず相手の言葉を否定した。

「なっ…なんや…どういう意味やねん!」
「人の気持ちなんてわかんないから、きょうきらいでも明日は好きになってるかもね。」

こいつが一番欲しくないだろう言葉をぶつけてやる。
なんせ琴子がラブレターを渡したのはこいつじゃなくおれだ。
さっきから赤くなったり青くなったりしてるのも、相手がおれだから。
だから、おれの気持ち次第でどうにもなる。おまえの入ってくる隙なんてねーんだよ。

「なんやとぉ!や、やっぱりおまえ琴子に気ぃあんなあ!?」
「さーね」

そんなもんねーよ。ただ、有るのは…

「だけど 彼女はあんたより おれに 気があるんだってこと忘れんなよ。」

そんな、琴子の中の事実だけだろ?

軽い優越感。そして琴子はこちらを見つめている。
食事も既に自分の分は済んでいるしもうここには用は無いなと部屋を出た。

「じゃ、二階に行くよ。ごゆっくり。」

後ろから憎憎しげな声と、おふくろの感嘆の叫びが聞こえてくるが、もうどうでも良かった。
あの琴子の顔ばかりがちらついて、思わず自室の扉を閉めると、絶えていた分腹を抱えて笑った。

「それにしてもあいつ、本当に料理オンチなのな」

なんとなくふと夕食の内容を思い出す。
ベッドに倒れ込むと、さっきの出来事はふっと自分の頭から抜けていった。

___________


「それにしてもお兄ちゃんがあんなこと言うなんて…!」

すごいわ!と、金之助たちが帰っても紀子ははしゃいでいる。
その後中断した夕食の続きを、皆でまた食べる事になった。

「…あら?」

紀子がふと皿を見ると、琴子の作った揚げ出し豆腐の皿がいつの間にか空になっている。
…相原さんが食べたのかしら?琴子ちゃんの料理だし…。
しかしそんなそぶりが無い。そして、あの会話の中で食事を続けていたのは一人だけだ。

「お兄ちゃん…?まさかね…」

紀子は首を傾げるが、そのまま食事を続けたのだった。


___________



翌日、学校に行くと何やらまたこちらを見て他のやつらがひそひそと噂をしている。
まさかと思って掲示板に行くと、「きのう結婚をちかいあった」と張り紙がしてあった。

家がばれて同居を張り出されたとき程の衝撃は無いが、それでも頭が痛くなる。

「相原!来いよ!」
「こ…今度はいったい…」
「見てみろよ!」

琴子を無理やり連れて来ると、張り紙を確認させた。

「あいつら…」
「あんたの友達って何考えてんだ!」

すると、予想外にも琴子は軽く目を細めて言い放つ。

「別に間違ってないじゃない。」
「な、なんだと!!」

自分の声が無意識にどんどん大きくなるのにおれは気がついていなかった。

「あたしのこと好きになるかもって…」
「あれはいきおいでいったまでだ!!だいたいおまえがきてから…!!」

俺はしてやったりとした顔をしている琴子に意識を持って行かれ、周りにまで意識が行かなかった。

本当にこいつといると、ろくな事が無い!


___________


『夫婦ゲンカさっそくやってるよ。』
『いや~アツイこと!』
『入江くん好きになるかもって勢いでも言ったんだ…じゃあこれ本当なの。』
『楽しそうよね。』
『っていうかさ…』

『気になるなら相原呼ぶ前にコレはがせばいいのに。』


そんな直樹と琴子のやり取りを見て、外野は思わず苦笑いするのであった。




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【たまち様】コメントありがとうございます!

いらっしゃいませ、はじめまして!コメントありがとうございます!
楽しんでいただけたなら幸いです!

入江くんはもう当初から自覚して無いだけで琴子にどっぷりだったと思っていますw
どんなに頭が良くてもやっぱりそこはまだ高校生というか、高校生以下と言うか…!

義務とかしょうがなしに見せかけて、迷惑そうにしつつ自分からどんどん琴子に対しての
地雷を踏んでいってると思うんですよね!

たぶんこんな子供な入江くんを量産しそうな勢いなのですが、楽しんでいただけたら嬉しいです!

【みかちっち~な♪様】コメント有難う御座います!

こんにちは!拍手の方もありがとうございます!

個人的に青い位の入江くんが大好きでついツンケンさせちゃうんですけど
喜んでいただけたなら嬉しいですー!!
意識してるのにそんな自分に気がつかない、気がつきたくないそんな入江くんw
これからもそんなちょっと青い入江くんを書いていけたらなーと思います!
どうぞよろしくお願いいたしますね!

コメントありがとうございました!

【YKママ様】コメントありがとうございます!

いらっしゃいませ!
どうにも頭はいいのに直樹の行動って一つ二つ首を傾げる事が多くて…!
張り紙については自分だったらきっと即行はがしてそれを琴子に持って行って話をすると思ったら、
その状況を一々琴子に確認させる事が目的のように感じちゃうんですよね。

なんだかんだでそういう認識をされていることが、迷惑!といいつつ、当然!と
無意識的に思ってそうだなぁなんてw

コメントありがとうございました!

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【あかとんぼ様】コメント有難う御座います!

はじめましていらっしゃいませ!
あの二人はなんだかんだで初期からツーカーな気がしてw

だって張り紙貼ったままで騒いでたら余計人が来るじゃないですかー!
IQって本当に頭の使い方の目安でしか無いんだぜ!ってほど使い物になってないですよねw

こちらこそこれからもどうぞよろしくお願いします。
コメントありがとうございました!

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